健康診断等で以下のような所見があると言われた方はいらっしゃいませんか?
- 血圧が高い
- 血糖値が高い
- コレステロール値が高い
- 尿酸値が高い
- 腎機能の低下
- 肝機能の異常
- 喫煙・慢性閉塞性肺疾患
- 睡眠時無呼吸症候群
- 胸部レントゲン・心電図異常
上の項目に1つでも該当する方は生活習慣病の予防治療が必要です
お気付きと思いますが、これらは放置しておくと動脈硬化の進行を更に加速させる病気です。
上記の項目に該当する方でも、具体的な何らかの症状があるとお感じになる方はほとんどいらっしゃいません。
なんの問題もなく元気に日常生活を送れている方が大半です。
しかし、生活習慣病が怖いのは、無症状だからといって、そのまま放置していると、年を取るとともに動脈硬化が進行し、脳梗塞や心筋梗塞や腎不全、足の動脈の閉塞などの重い疾患につながる基礎疾患であるという点です。
そうならないようにするために、まだ基礎疾患(高血圧症,糖尿病,脂質異常症,喫煙など)の段階からきちんと治療を行うことで、重い病気にかかりにくくすることが大切です。
それには、上記の項目に1つでも該当する方は生活習慣病予防治療が必要になります。
えぐち内科ステーションクリニックでは、まだ基礎疾患の段階の患者様が、症状が出る病気にならないようにするため、生活習慣病予防治療をしっかり行なっております。
えぐち内科の生活習慣病の予防治療の流れ
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- STEP.01検査
- 生活習慣病共通の検査として、検尿および血液検査を行います。
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- STEP.02面談
- 検査結果を元に今の体の状態をご説明します。
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- STEP.03指導
- 検査結果をふまえて医師が生活習慣を改善するための具体的な指導(食事療法や運動療法など)を行います。
詳細な検査について
高血圧
- 血圧を上げるホルモンのチェック、塩分摂取量測定
- 胸写・心電図、心エコー検査、CAVI(足の動脈の硬さ測定)
- 24時間血圧計による血圧日内変動の判定
- 出来たら家庭血圧、24時間血圧測定
糖尿病
- 血糖・HbA1c 測定
- 腎機能検査 eGFR、尿中アルブミン定量
- 眼底検査・動脈硬化など合併症の有無をみる為の検査
脂質異常症
- 血中脂質測定しガイドラインで治療の必要性判定
- 合併症の検査として頸動脈エコー、CAVIなど
- 家族性高コレステロール血症のチェック
高尿酸血症・痛風
- 尿酸値を含む血液検査
慢性腎臓病
- 腎機能測定(クレアチニン、推算糸球体濾過量(eGFR)、尿蛋白)
- 原因疾患の検索(腹部CT、腹部エコーなど)
- 合併症の有無のチェック
肝障害
- 肝機能検査
- 腹部エコー、腹部CTなど
禁煙・慢性閉塞性肺疾患
- 禁煙
ご希望の方は、喫煙状況を計測の上、禁煙指導しています。 - 慢性閉塞性肺疾患
肺活量などの肺機能の測定
胸部レントゲン、胸部CT
睡眠時無呼吸
- 当院では、自宅でできる簡易型無呼吸検査をしています
- 重症睡眠時無呼吸症候群ではC-PAPという機器を使用して治療します。
胸部レントゲン(心臓が大きい)・心電図異常(不整脈など)
- T-pro BNP採血での心不全の程度の判定
- ホルター心電図での不整脈の重症度、頻度などの判定
- 心エコーによる基礎疾患の検索
- 必要な場合、運動負荷意見
指導内容について
食事療法
- 基本摂取カロリーは、標準体重×25~30kcaℓ
- 食べる基本は、極端に何かを制限したりせず、好きなものも嫌いなものも色々な種類をほどほどに食べるのが重要です。
- 塩分摂取量(高血圧がある場合 6g/日、高血圧がなくても8g/日)程度
- お酒の類いはアルコール換算で20g/日程度。
具体的には、ビール:500cc、日本酒:1合、ワイン:グラス2杯、焼酎:水割り2杯程度です。
運動療法
- 週に3日以上、1日30分以上が理想。まずは出来る範囲から行いましょう。
- ウォーキング、筋トレなど自分の好きなトレーニングで大丈夫です。
- 初日から飛ばしすぎないようにトレーニングを行いましょう。筋肉痛になりかえって動けなくなり続けられなくなります。
- ※人それぞれで活動量が違うので一概に食べる量を正確に決める事は難しいと思います。
- 現実的には、現在食事量と活動量(運動量)を比べて、まだ検査結果が改善しない場合や体重が変わらない場合は食事量を減らすか、運動量を増やすかしてみて下さい。
喫煙
- たばこは動脈硬化による病気、癌などの病気の大きな原因となります。
- 喫煙していれば、出来るだけ早く禁煙することをおすすめします。
- ※コロナの影響に伴い、禁煙外来を休止させていただきます。
- 再開可能な時期が判明次第、改めて告知致します。
- ご迷惑をお掛けしますが、ご理解いただけますと幸いです。
薬物療法
- 重要なのは、食事と運動、禁煙更にストレスを溜めないことですが、それでも効果が不十分な場合は、薬物療法が必要です。
- 最近市販されている薬は副作用も少なく効果も十分にあります。
- 薬を飲んでも効かない原因の一つに飲み忘れがあります。服用しなかったらどんなに効く薬でも全く効果が出ません。
- 飲み忘れが多い場合は主治医にご相談下さい。
治療期間について
- 最初は2~4週間ごとに必要な検査を行います。
- 治療の効果を評価したり、副作用が出ていないかを確認しながら治療します。
- 状態が安定したら1~2ヶ月に一度の診察となります。
- 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は名前の通り、生活習慣に問題がある病気です。
- 生活習慣の改善が見られたら投薬の減量ないし中止も可能です。